■終の棲家探しのご相談
先日ご成約いただきましたお客様の物件探しの目的が「終の棲家探し」でした。
3人のお子さんたちは皆さんそれぞれのご家族をお持ちになり、2階建ての6LDKにご夫婦お二人で住まれておりました。2階へはほとんど上がらない生活だったようです。
当社にご相談にいらして約半年後、平屋建ての2LDK+S 駅徒歩圏内、スーパーと総合病院が近くにある物件をご購入されました。色々な物件を一緒に見て回る際に終活の話題になりました。 誰もがいつかは考える「終活」
今日はそんな「終活における不動産」についてまとめてみました。参考にしていただければ幸いです。
■終活とは?
今はよく耳にする言葉となりましたが、人生の最期に向けて行う活動や事前準備のことを言います。
あらためて「終活」という言葉がいつから始まったのかを調べると、2009年に『週刊朝日』(朝日新聞出版)で連載されていた、葬儀相談員・市川愛さんのコラム「現代終活事情」から生まれたようです。 この言葉が生まれて15年余り。今回のご相談もそうですが介護・医療・葬儀・お墓・遺産相続、身の回りの物品や財産を整理する生前整理など、人生のゴールを意識した準備をしっかりとされる方が増えてきているのを感じます。
■終活をメリットとして考える
ご自身の「死」を考えることは、一見ネガティブなことのように思いますが、以下のようなメリットもあります。
・死への不安が軽減される
「人生の終わり」を前提にした話は縁起が悪いイメージがあり不安になります。しかし終活を行うことで自分自身の整理がついて不安の解消につながったというお話もあるようです。突然「死」に関することを家族や周りの人に話すと驚かれてしまうと思いますので、まずは現在の健康状態を伝えることから始めるのがよいと思います。
・充実した老後生活を過ごせる
充実した老後生活になることもメリットだと考えます。人生のゴールを考えた時、終活によって「残りの人生をどう生きるか」という計画を立てて、こらからやりたいこと、行きたい所、どう過ごしていきたいかを明確に出来て、限りある時間を有効活用できます。
・遺された家族の負担を減らせる
葬儀やお墓の手配、遺品整理、遺産相続。死後は遺産相続などの金銭トラブルが起きやすく、相続人が複数になる場合などは家族関係が壊れてしまうことも少なくありません。生前贈与や遺言書など考えてみましょう。
■終活って何をすればいいのか?
・荷物、物品の整理
断捨離をしましょう。
・医療や介護の意思表示
万が一、医療や介護が必要になったときの為の意思表示をしておく。
・財産の管理、整理
不動産の名義等の登記内容を明確にしておく。
・お葬式の希望をまとめる
葬儀の形式や呼んで欲しい人決めておく。
・お墓を決める
お墓に関する希望や詳細を決めておく。
・相続についての取り決め
相続対策や遺言書の作成。
・老後の資金、住まい計画
老後の為の資金確保や支出の見直し、将来の住まいについて検討する。
・交友関係の整理
何かあった時に家族から連絡して欲しい人などの連絡先をまとめる。
・老後にやりたい事を書き出す
趣味や旅行など好きな事、やりたい事を書き出す。
・エンディングノートの作成
人生の最期について、家族や友人に伝えておきたい事や自分の考えなどを書き出す。
■エンディングノートの記入例
エンディングノートの記入例は
自分史(生い立ちから現在に至るまでの歴史、学歴、職歴、思い出、趣味など)
個人情報(年金手帳、マイナンバーカード情報やその保管場所など)
家族情報(万が一の時に知らせて欲しい親戚や友人の連絡先など)
医療情報(かかりつけの病院名、病歴や持病、服用している薬など)
保険情報(保険会社名、契約者名や保険金受取人などの契約内容)
財産情報(所有する預貯金、不動産、株や投資信託、貴金属など)
介護の希望(入居したい施設や介護方針など)
葬儀の希望(希望する葬儀の内容や納骨方法、喪主に関してなど)
遺品の扱い(趣味のコレクションや思い出の品など)
デジタル情報(スマートフォンやインターネットなどのIDやパスワードなど)
家族や友人へのメッセージ
上記は一例ですが、項目が多くなると大変になるので、一度に書こうとはせずに時間をかけて書くのが良いと思います。銀行やクレジットカードなどの暗証番号などを記入する場合はノートの管理を徹底しましょう。
自らの意思は大切ですが、独断で決めてしまうと後々のトラブルの原因になるかもしれません。家族の意見やアドバイスを取り入れると良いかもしれませんね。
また、エンディングノートは遺言書のように法的効力はないので注意が必要です。
■家もんは不動産の売却処分などのお手伝いをします
では、家もんは「終活」においてどんなお手伝いができるのか?ですが、コンパクトな建物への住み替え(終の棲家)や不動産の売却処分など不動産に関することはもちろんのこと、今のお住まいのリフォーム(バリアフリー化等)の相談も承ります。
信頼できる司法書士の先生も税理士の先生もおりますので相続に関することもお伺いできます。
■まとめ
終活は、遺された家族の負担を減らすことに繋がりますが、一番の目的は自分のためです。
暗くなりがちな「終活」ですが、自分の現在と向き合って、家族や友人に感謝しながら準備をすることは、限られた残りの人生をより充実させることに繋がります。
どう楽しく過ごすか、やりたいこと、挑戦したいことなど、ポジティブな計画を立てるとより良い終活になると思います。
「まだ先のことかもしれないけど、家もんさんちょっと話を聞いて~」くらいの感じでも大丈夫です、不動産の売却処分などどんな選択肢があるのかなどを「終活」の一環として知っておきたいなどございましたらお気軽にご相談ください!
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